上成工法
上成工法とは
上成工法は床コンクリートのクラックの低減と仕上がり面を平滑に仕上げる為に開発し、特許を取得した工法です。 当社は特許使用権を取得して施工をしています。施工実績は開発会社が西日本で延床2,600,000u以上を施工しており、当社は大規模物流施設を中心に関東で300,000u以上の実績があります。また東海地区でも700,000u超の施工実績を有しています。
従来工法 |
上成工法(ハンドマン) |
コンクリートの床のクラック(ひび割れ)について
クラックはなぜいけないの?通常、物質の劣化は外気に触れることで進行します。コンクリートもクラックが生じると内部が外気に触れ、中性化が進展します。コンクリートが中性化すると鉄筋などが錆びやすくなり耐久性が低下します。
床のクラックはなぜできるの?
クラックは外部の温度変化や構造に起因するものもありますが、一般的には生コンクリートの特性からおきています。生コンクリートは、セメント、骨材、水など密度の異なるものを練り混ぜています。これらの材料は重力の影響で分離します。密度の少ない水や空気は上部の方に集まり、この現象を「ブリーディング現象」と呼んでいます。このブリーディング現象により、コンクリートの中に細かい水の通り道や空気がたまっていきます。これをそのままにしておくと、弱い部分を残すことになり、水分の蒸発などとともに、徐々にクラックが発生すると考えられます。
ブリーディング現象
どうすればクラックが少なくできるの?
昔のコンクリート仕上げでは、ブリーディング現象が起きる為、タンピング(表面をたたいて水や空気を強制的にコンクリートから出す作業)をしてから表面仕上げをしていましたが、近年では機械化の導入などによりタンピングをしないでも表面仕上げが可能になり、これが一般的になってきました。しかし、一見、表面は仕上っているように見えても、内部は微細な水の通り道や空気がたまっていてクラックのもととなっています。
上成工法は、サーファーやハンドマンを使用することにより水平レベルをとりながらタンピングを同時に施工し、コンクリート内部のクラック要因を除去していく画期的な工法です。
参考文献:ひび割れのないコンクリートの作り方(日経アーキテクチュア)
在来工法と上成工法の施工比較
■均し工程
コンクリートの表面をより強く、よりフラットに。 <特徴> (1)表面を動力エンジンのバイブレーター板で叩打しながら不陸を直します。 (2)表面を振動。叩打することで、骨材や不純物をコンクリート内に埋没させ、セメント分を浮かせコンクリートの表面強度を上げます。 (3)特殊軽量板を使用し、長さ約3mと長く作業が早くなります。 (4)常にコンクリート表面に浮いた状態で使用しますから操作が簡単です。 (5)クラック防止に役立ちます。 <国内特許取得> |
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在来工法 | 上成工法(サーファー) |
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・基本的にはタンピングを行わないでトンボや羽子板を使用。(クラックの原因になる) | ・軽量板に強い振動機を取り付け均一にコンクリート表面を殴打しながら不陸修正や空気等を抜きます。(タンピング) |
・手作りのタンピングを行う場合があるがスランプの硬いコンクリートでは足跡が消えず不陸の原因になる。 | ・長さ2.5mの振動版でスランプの硬いコンクリートでも対応が出来ます。 |
■均し工程(散布型無機質建材仕上げの時)
散布型無機質建材の均し作業に最適です。 <特徴> (1)サーファーの強振動タイプです。 (2)無機質建材とコンクリートをなじませきれいな床に仕上げます。 (3)クラック防止に役立ちます。 <国内特許取得> |
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在来工法(円盤プレート) | 上成工法(サーファーJr・円盤プレート) |
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・粉体とコンクリートがなじみにくくムラがでる。 | ・強振動により無機質建材(粉体)とコンクリートがなじみやすくなります。。 |
■仕上げ工程
回転式機械(トロウェル)に取り付けるだけで、歩行しながら仕上げる。 <特徴> (1)操作が簡単である。 (2)仕上げスピードが速く効率的。 (3)歩行式で、腰にまったく負担がない。 (4)鏝跡がほとんど残らない。 (5)手仕上げと比較して光沢が出る。 (6)鏝部分をハケに変えることで、ムラのないハケ仕上げが出来ます。 (7)塗床下に樹脂の吸い込みムラが少なく、最適です。 <国内特許取得> <国際特許取得> |
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在来工法(手押さえ・騎乗式仕上げ) | 上成工法(ハンドマン) |
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・手押さえの場合、必ず鏝跡が残る。効率が悪く重労働で安全衛生面に問題あり。 | ・鏝跡がほとんど残らず、労働の軽減化(腰をかがめての作業が無い)になり安全作業を実現できます。 |
・騎乗式トロウエル仕上げは、鏝やけ跡が残ったり、塗り床下地の場合、樹脂の剥離の心配有り。 | ・ハンドマン先端部の重しを変えることで、自由に鏝に対して加圧を変更でき、塗り床下地にも最適です。 |
・騎乗式トロウエル仕上げの場合、機械のかけすぎ(重み)で表面剥離の現象が多々あり、使用禁止の地域有り。 | ・騎乗式トロウエルと同等の施工能力が有り、重量が軽い為表面剥離は起きません。 |
効能実験
>>大分大学との共同実験PDFデータ
従来工法、金鏝仕上げ クラックが全面に発生している |
上成工法 クラックが全面に発生していない |
施工実績
当社の上成工法施工実績
現場名 | 作業内容 | 施工面積 | 元請会社 | 場所 |
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オーケー相模原 ディスカウントセンター |
金鏝押え他 | 11,000u | 鹿島建設 | 神奈川 |
ニューシティー横浜 ロジスティックパークA棟 |
金鏝押え他 | 181,000u | 鹿島建設 | 神奈川 |
山九首都圏 物流センター |
金鏝押え他 | 152,000u | 鹿島建設 | 神奈川 |
東芝横浜事業所 320号棟 |
金鏝押え他 | 22,000u | 鹿島建設 | 神奈川 |
北里大学 一般教育部新棟 |
金鏝押え他 | 15,000u (免震層2,200u) |
鹿島建設 | 神奈川 |
※施工面積は延床面積に防水下押え、シンダーコンクリート押えの面積を加えた数字です。